ひとり言11 ー 情熱を解き放つはじめの一歩と「2%の行動」

心震えるような出会いは、人の情熱を呼び起こし自分に気づくきっかけを与えてくれる。考えや価値観、前提にある思いなど自分自身をハッキリさせると物事の優先順位をつけやすくなったり、何がしたいかの行動が具体的になったりと、実行力が上がる。

でも、私たちは容易に自分の思いを忘れてしまったり、諦めたりしてしまう。いろんなことが気になって、自分の優先度を低くしてしまうこともあるのではないだろうか。仕事でチームのことや組織の成果を考えていると、家族や友人との協調を考えていると、「本当はこうしたい、こう思っている」けれど、今はできないとする。見つけた先の理想像が大きくて「今の自分にはできない」と切り捨ててしまう。
二者択一、それは、勿体無いことだと思う。

見つけた思い(アイディアや情熱)の2%でも自分の日常に取り組もうと考えたらどうだろう。自分の思いと繋がった実効性の高いアイディアや行動である。自分に問いかけるならば「私の情熱の2%を実現する、今の私にできることは何か?」である。

この考えを実践している友人がいる。
年明けにクリストファーノーラン監督の映画を観て感動した彼女は、ノーラン監督の映画制作における姿勢を一つ自分に取り入れたいと話した。「一つのことに集中してじっくりと考える時間をとる」それは、多くの業務を抱え多忙な中でも、彼女自身にできることであり、彼女の願いに近づく一歩なのだろう。

情熱の2%を現実に繋げ、積み重ねる
心揺さぶられた体験から自分の中にある情熱を見つけ、その2%を現実に繋げていったらどうだろうか。自分の思いを実行させていくこと自体すごいことであるが、小さく重ねていけば、こうありたいと思う自分像にも近づけるだろう。2%の自分事を積み重ねていくことに、自分らしいオリジナルな一歩を進めるヒントがあると私は思っている。


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絵:fukanoart