ひとり言08 ー 人の自動前進スイッチを押す

ここ数ヶ月、やりたいことに取り組んでいるにも関わらず、なぜか気が重くなって思うように前に進めなくなることが何度かあった。原因はいろいろ。でも、特に厄介だったのは、新しいことに挑戦している時にやってくる自信のなさや不安、それに伴う苛立ちだった。

「わたしは大丈夫だろうか。私にできるのだろうか。」
「失敗したらどうしよう…」

頭の中でネガティブなおしゃべりが始まり、そのおしゃべりの先に何も生み出さないような言葉が頭を支配する。気がつくと、このネガティブさんたちが勝手に悪さを始めるサイクルにハマっているのだ。

私は、この思いを簡単な文にして師匠にメールをした。
すると師匠から2、3センテンス程のお返事があった、これがすごいのだ。

「メールを拝受しました。 やってるね〜!よくやってきたね〜!新しい自分に出会おうとしている怜美さんの思いや意志が伝わってきます。 さらに進みましょう。」

「動いているね!怜美さんの生き方が、シフトしていってる。上手くなっている気がする。強くなっている気がします。」

こんな風に私の考えや日々の取り組みを丸っと肯定してくれた。

そもそも、私が気が重たくなるのは、自分の考えや行いへのリアクションが分からなくなるからなのだが、私の師匠は私のことを見て信じて認めているよと言葉で伝えてくれる。そこで私はポジティブになり安心し、自信が持てるようになる。もう少しこのまま進んでみようというエネルギーが沸き起こってくるのだ。

師匠は「人の自動前進スイッチを入れる」ことが上手い。近くにこういう人がいるのは幸せだ。
人は、いつもいつもポジティブでいられるとは限らない。ネガティブからポジティブへ、自分でスイッチが押せないときは、「人の自動前進スイッチ」がとても頼りになる。

*コーチングでは、こういった承認のコミュニケーションを「アクノリッジメント」と呼びます

絵:fukanoart